低評価みたいだけど、個人的には高評価。ジャッロ映画が好きなら、見る価値はあると思う。
少女の頃、何者かに両親を殺されたことがトラウマとなり、カウンセリングを受けているアドリアナ。通っているバレエ学校で主役に選ばれた時から精神的に追い詰められ、悪夢や幻覚を見るように。
一方、赤いドレスを着た謎の殺人鬼にアドリアナの関係者が次々殺されていき……
まあ、おのずと予想はついてしまうのだが、赤を強調したライティングやクラシックな劇場、わかりづらい時代背景が、70年代ジャッロの雰囲気を醸し出していて◎。『サスペリア』とか彷彿とさせる。音楽もモロそれっぽいし(笑)。
が、グロは結構ガッツリあって、終盤の殺人鬼登場場面はなかなかショッキング。
でもこれと似たような幻覚ホラーで、というか、ちゃんと筋の通ったエンタメとして作り上げた『マリグナント』があるため、比べてしまう。ただ、この先、お金もかけられれば、さらに良いものを作ってくれそうな期待を込めて。
