1983年につくられた森田芳光監督・脚本作品。高校受験を控えた問題児の面倒を見ることになったのは三流大学に籍をおく7年生の家庭教師で……。
もう1週間前になっちゃいますか、大学んときの友人3人と4年ぶりに会ってきたんですが、そのひとりが宮川一朗太(特にお酒が入るとそのおすかしぶりが)に似ていてね。
しかしこの映画の宮川一朗太は松田優作にぜんぜん負けていないですね。そのスカし感と厨二病感が(まだ問題なく)絶妙に混じり合っていてね。リカルド・ギアーを完全に食ったエドワード・ノートンを思い出しましたよ。
また「間」というか「魔」を楽しませるというか、それを邪魔させないかのように音楽を使わないのも秀逸。そしてあの最後、もともと壊れていた家族なる関係(ゲーム)をぶち壊すカオス。極上のブラック・コメディでした。