荒野のマネキン

ワイルドツアーの荒野のマネキンのレビュー・感想・評価

ワイルドツアー(2018年製作の映画)
3.5
超ローカルなコミュニティに「おらが町の松岡茉優」が降りたったらそんなサークルは破壊されてしまう。普通は。現にザキヤマの死んだ目はそういうことなんだと思う。

だがこれは中高生のお話であり、タケは「竹」、シュンは「筍」と読み替えが可能であって、結局は「梅」に届かないとしても、特有のしなやかさで破壊を拒むどころか折れそうなところから予想外の反発力でいきなりお洒落なハットを被ったりする。

山頂の後光も、iPhoneで捉えたノイズみたいになっちゃってる雪も、何らミラクルを引き起こしはしないが、あの手紙の文章の真っ直ぐさは奇跡みたいなもので、舞台挨拶の後に監督に尋ねたらほとんどタケ役の子が考えたと。山口の奇跡。
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