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ワイルドツアーの4のレビュー・感想・評価

ワイルドツアー(2018年製作の映画)
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最高。

2019年5月8日
アップリンク吉祥寺
視線の動きが、想いを示してくれる
三宅唱監督の撮る横顔は本当に綺麗。正面では見えなかった表情が横顔として不意に表れる。ウメちゃんが上を向く一連のシーンが好き。
中学生らしさに溢れた笑えるシーンは、映画館の観客の一体感が生まれる。映画館で観ているんだという実感が面白い。笑いという観客側の発露も映画館の醍醐味のひとつ。同じ映画でも大きく変わってくる。満席のユーロスペースの方が笑いやすくて好きだった。


2019年4月11日
ユーロスペース
みずみずしすぎ。
映画全体に若さが溢れている。笑いが何度も起こるほど、中学生のそのまんまで純粋な姿が撮られていた。
三宅唱監督と五十嵐耕平監督のトークショーもすごく面白かった。
子供達が自発的に演技について考え、実践していったことがこの映画の自然な若さの要因だったのかもしれない。監督と役者という関係が対等だったことがいい影響を与えていたようだった。監督と役者のひとつの理想的な関係。
監督は出ている人との間にあるものという考え方はよくわかった。出演者によって映画も大きく変わっていく。みんなで作るのが映画だもんな。
この映画は子供達がさも自分たちでやっているように見せるために、監督が介入しすぎない開かれた場で撮られたらしい。時間と場所を指定するほど監督というものが前面に出てくるという話もわかりやすかった。
トークショー後にパンフレットも買って監督にサインまでしてもらった。最高。
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