はじめは『何を見させられてるんだろう。』と疑問符ばかりが浮かんで、
まるで大学の講座を受けているようで退屈に感じた。
むしろ、理系で植物学を学んだことがあったため、馴染みのある実験器具に懐かしさを覚えたことが唯一の救い。
某植物研究室の取り組みをドキュメンタリー映像で観ているだけだと思っていたはずが、"それ"を通して人間模様にまんまとハマっていき、ならではの甘酸っぱさに頬を緩ませながら観ていた。
人の成長過程や、揺れ動く恋心。
本当にリアルで、エンドロールでこれが映画だと知ったときには脱帽だった。
前作【きみの鳥はうたえる】もそうだったが、人の手が加わっていることを忘れさせてしまうほどリアルな空気感作りが秀逸すぎる。素晴らしいです。
安定のHi'Spec最高。
