かな

一人の男、私の息子のかなのネタバレレビュー・内容・結末

一人の男、私の息子(2017年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

確執のある家族が、大人になってから再会する話。
ラストシーンが好きだったな。
父親と息子との関係は少し進展したけれど、妹との距離はまだ縮まらないことを示唆する終わり方。
希望にも絶望にもとれる形にして、美談にしない感じがよかった。

父親に関しては禁酒禁煙したり、息子のパーソナリティを認めてあげたりする部分を見ると、子供たちへの愛情はあるんだと思う。
ただそれでも妹は父親を許す義理はないと思った。
父娘の間にどんな過去があったか詳しく描写はないけど、大人になってもなお「お父さんのこと怖がってたよ」という言葉が出る時点でアウトな気がする。
父親も大人になって、遅すぎる後悔の念を感じたとしても、それを背負っていくしかないんじゃないかな…
あんまりお父さんに同情できなかった。

ただこういう関係は線引きが難しい。
そんなに深刻じゃないかもしれないし、一概には言えないなと思う。
妹さんも年月を経て、お兄さんのようにお父さんを許せるときが来たなら、それが双方にとって一番良いなあとは思う…
かな

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