りゅっくサック

ジュディット・ホテルのりゅっくサックのレビュー・感想・評価

ジュディット・ホテル(2018年製作の映画)
3.3
【8年間不眠症に悩まされるレミは、待ちに待った2年の予約待ちの末ジュディット・ホテルに来訪する。
支配人は歓迎し、ディナーでは楽しい宴が開催される。
このホテルが人気な理由とは…?】

途中途中あれ?あれ?という歪さはまさに世にも奇妙な物語、グレゴリーホラーショー。

16分という世にも奇妙の1エピソードよりも短い時間でこの出来は素晴らしい。
監督は誰かと思ったらシャルロット・ルボン。
実写版アステリックスの冒険〜秘薬を巡る戦い(2012)やイヴ・サンローラン(2014)に出演し、THE PROMISE/君への誓い(2016)ではオスカー・アイザックやクリスチャン・ベールと共演した彼女が監督&脚本を務めた。

えぇ……綺麗でスタイルもいい美人が、こんな奇怪な世界観持ってるの…いいじゃない…!

古ぼけたチープなホテルに真っ赤なドレスのメイド達が駆け回っている。
ずっとボールペンを食べてるルイや、画面が鏡で出来た偽物のスマホを常に覗くスージー、紙袋を被った男。
奇怪な人物たちになんの注目もされず、話はどんどん何かが起こると思われる消灯時間まで進む。

熟考と推敲を重ねに重ねた結果、この演出と時間なんだろうけども。
欲を言うと90分くらいの尺で見たかった。
どこか惹きつけられる片鱗がある。

自分の悩みを忘れさせてくれる夢のような大人気ホテルがあるとしたら、どうしますか?
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