とにかくアツい。人間臭い。
タイトルの通り、宮本という男の人生にスポットを当て続けた作品です。
実生活ではあんなに殴り合うこともがむしゃらに生きることもまず無いはずなのに、宮本の生き様は凄くリアルに感じてしまうから不思議。
ストーリー自体や展開というよりも、とにかく体を張った役者陣の芝居に引き込まれました。汚い、うるさい、生々しい。でもそれが人間のリアルなんだろうなと感じさせる納得感。急に大声で怒鳴りあったり泣いたり暴れたり抱きしめたり、心のままに爆発する感情の数々こそ、宮本の生き様がリアルに感じられる理由なんだろうなと思います。
映画のテイスト自体はかなり好みが分かれそうですが、芝居という点にスポットを当てれば好みに関わらずみな満点をつけるのではないでしょうか。そのくらいクオリティが高く、洗練されたお芝居は観ていて気持ちが良かったです。
ダサい、みっともない、汚い、うるさいと思っていた宮本が、最後は世界一カッコいい男に見えました。
