koiさんの映画レビュー・感想・評価

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ミッドナイトスワン(2020年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

ずっと気になっていたものの見れておらず、やっと鑑賞。
なんと色々考えさせられる映画だろうか。本当は「考えさせられる」なんて安っぽい言葉で片付けたくないのだが、このなんとも言えない感情に私の語彙が追いつ
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万引き家族(2018年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

終始画面の向こう側にじっとりとした湿度を感じた。
リアルじゃないはずなのに気持ちが悪いくらいリアルな、ドキュメンタリーのような映画。真夏の、まとわりつくような暑さとべっとりと湿気た空気の感じを思い出し
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桜のような僕の恋人(2022年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

泣ける映画が見たい!と思って鑑賞。

大筋的には「よくある泣ける話」の類なのですが、病気を変に美化しない所がリアルで良いなと思いました。

美咲がひとり老いていく中で、若々しく綺麗な綾乃に当たってしま
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今夜、世界からこの恋が消えても(2022年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

眠るとその日の記憶が全て消えてしまう「前向性健忘」を患うヒロインと、それに寄り添い支える男の子とのラブストーリー。

ストーリー的には「よくある切ない系の恋愛もの」という感じですが、2人の繊細なお芝居
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羊と鋼の森(2018年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

原作小説を読んでから映画を観ました。
基本的に淡々と物語が進んでいく静かな映画ですが、静かだからこそ「調律」という繊細なテーマが際立つなと感じます。実写化映画あるあるの過度な脚色などもなく、とても見や
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浅田家!(2020年製作の映画)

4.0

実話を基に構成と言うだけあって、わざとらしくない自然な感動がめちゃくちゃ良かった。
ノンフィクションに寄り過ぎず、脚色し過ぎず、のベストバランス。
二宮くんは本当に良い役者だなァ…………

ホーム・アローン(1990年製作の映画)

3.9

ずっと見たいと思っててやっと見れた。
でも季節的に絶対今じゃなかった!半年後にもう一回見ます。

そして、バトンは渡された(2021年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

原作小説を読んだ上で鑑賞。
先に小説を読んでいたので展開には問題なくついて行けましたが、初見だったら少し分かりにくい作りかも。でも、心温まるとても良い映画です。
登場人物に完全な「悪者」が居ないのが良
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ホリック xxxHOLiC(2022年製作の映画)

3.0

とにかく「映像美」に全振りした映画、という感じ。
映像は本当に綺麗です。
ただし、映像だけ。

原作の良さが見事に打ち消されて、終始よく分からないまま展開が進んでいくなあという印象。ストーリー性は求め
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流浪の月(2022年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

原作が好きで、あの心に響く独特の言い回しが映像になったらどうなるんだろうと思い鑑賞。
静かに淡々と、しかし確実に心を削られていくような原作の感覚はそのままに、映像化することで登場人物一人ひとりの生々し
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グリーンブック(2018年製作の映画)

4.3

人種差別が横行していた1960年代のアメリカ南部を、黒人ピアニストのドクとともに、彼のマネージャーとしてツアーする事になった白人のトニー。
実話を元にした物語との事ですが、その言葉が嘘であってほしいと
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プリテンダーズ(2021年製作の映画)

4.0

ちっとも分からないような、めちゃくちゃ分かるような、架空の青春の傷を抉られるような、いい意味でとても掴みどころのない作品。
主人公の花梨は、皆と同じように「前ならえ」する事ができないような捻くれた子。
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ロンドンゾンビ紀行(2012年製作の映画)

3.6

ネットで話題になっていたので鑑賞。
祖父が暮らす老人ホームの取り壊しを阻止しようと、資金調達のために銀行強盗を決行する兄弟が、ゾンビのパンデミックに巻き込まれるお話。
おばあちゃん達銃の扱い慣れすぎじ
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まともじゃないのは君も一緒(2020年製作の映画)

4.0

大人びていて斜めにものを見がちな女子高生とザ・変わり者の予備校数学教師が、付かず離れずの独特な距離感で「普通」を模索する物語。
1時間半程度の本編、2人の台詞の掛け合いが結構な割合を占めているのですが
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ソラニン(2010年製作の映画)

4.3

タイトルは聞いたことあるな程度の認識で今回初めて観ましたが、すごく、すごく良かった。
子どもと大人の中間で揺れている、若者特有の儚さや脆さがひしひしと伝わってきて、なんだか心臓をぎゅっと握られるような
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東京リベンジャーズ(2021年製作の映画)

4.0

人気若手俳優たちによる人気漫画の実写化映画ですが、ただのミーハー作品と侮るなかれ。
高すぎるビジュアルの再現クオリティ(ドラケンに山田裕貴さんをキャスティングしたのは誰ですか?金一封あげたい)と迫力あ
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バッド・ジーニアス 危険な天才たち(2017年製作の映画)

4.0

一言で表すなら「壮大なカンニング映画」。
学生同士が企むものとは到底思えない、壮大で手の込んだカンニング大作戦は見応えがあります。
リンとバンクは互角の頭脳を持つ優秀な生徒ですが、天才と秀才というか光
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映画 賭ケグルイ 絶体絶命ロシアンルーレット(2021年製作の映画)

3.4

今作で1番気になったのが「これって賭けなのか?」という事。
視鬼神は今回のキーパーソンで、いわば「最強の敵」にあたる人物のはずなのですが、とにかくセコい。やり方がセコい。
この作品は莫大な賭け金と巧妙
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映画 賭ケグルイ(2019年製作の映画)

3.5

ギャンブルが伝統の学園に転校してきた賭け狂いの主人公・夢子が巻き起こす、学園ギャンブルドラマ(どういうジャンル?)。
私はドラマ2クール分を視聴し、原作漫画も読んだ上での鑑賞だったのですんなりストーリ
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クルエラ(2021年製作の映画)

4.2

「ヴィランのクルエラ」としての個性や人格はしっかり描きつつも、後味が悪くなく綺麗にまとまったつくりの作品。
魅力的かつ迫力のある映像で、140分弱があっという間でした。
エステラとクルエラ、根幹の繋が
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胸が鳴るのは君のせい(2021年製作の映画)

3.4

基本軸は王道胸キュン映画。ただ、少女漫画の実写化にしては人間模様のドロドロがリアルだなというのが一番の感想です。
王道キラキラ青春映画!というコンセプト(多分)・演出だったと思うのですが、女同士の陰湿
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アダムス・ファミリー(2019年製作の映画)

3.6

お馴染みのテーマ曲とともに楽しく鑑賞。
「ホラーコメディ」というジャンルでありながら、あのフレーズが聴こえてくると思わず指をパッチンパッチン鳴らして、まるでミュージカル映画のように楽しみたくなるのだか
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グランド・ブダペスト・ホテル(2014年製作の映画)

4.1

ホテルの内装をはじめ、全体的にポップで可愛らしい映像が大きな魅力の作品。
話は1968年と1932年を主軸に、過去を振り返る形で展開していきます。
映像がキュートなのでストーリーも明るくポップな感じな
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愛がなんだ(2018年製作の映画)

3.9

「愛がなんだってんだ」という気概で付けられたタイトル、観た感想は「愛ってなんだろう」。
映画らしい派手な演出がなくカメラも長回しの事が多いので、終始テルコの人生を覗き見しているような感覚になります。
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ジョゼと虎と魚たち(2003年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

音、映像、演出、全てがとても作り込まれているなと感じる作品。
「このままおじいちゃんおばあちゃんになるまで幸せに暮らしました」とハッピーエンドにせず2人の関係に終わりが訪れるところまで描き、「僕が逃げ
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宮本から君へ(2019年製作の映画)

3.7

とにかくアツい。人間臭い。
タイトルの通り、宮本という男の人生にスポットを当て続けた作品です。
実生活ではあんなに殴り合うこともがむしゃらに生きることもまず無いはずなのに、宮本の生き様は凄くリアルに感
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秒速5センチメートル(2007年製作の映画)

3.7

「桜花抄」「コスモナウト」「秒速5センチメートル」の短編3話で構成されるアニメーション映画。主人公の13歳〜20代後半(30代?)くらいまでを追ったストーリーになっています。
まず、絵がとても綺麗。舞
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男たちの大和/YAMATO(2005年製作の映画)

3.9

第二次世界大戦でアメリカ軍と海上戦を行った戦艦大和の乗組員たちを描いた作品。
戦う乗組員の姿を勇ましく格好良く描く一方で、決して戦争を美化しないという意思が感じられる作品だなと思いました。
戦争は二度
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ショーシャンクの空に(1994年製作の映画)

4.3

名作と言われ過ぎたゆえ、天邪鬼な私は逆に遠ざかっていた作品。ようやく鑑賞しました。
冤罪で終身刑となってしまった主人公アンディーと、彼と同じ刑務所に収容された仲間たちの話です。
なんだろう、シンプルに
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おと・な・り(2009年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

月並みな言葉で申し訳ないのですが、「エモい」。この一言に尽きます。
あっと驚くような展開や胸キュンシーンがある訳ではなくわりと淡々とした展開なのですが、どこかロマンチックで物語性を感じる不思議な映画で
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ザ・ハッスル(2019年製作の映画)

3.6

アン・ハサウェイとレベル・ウィルソンが詐欺師を演じるコメディ映画。
こんなん面白くないはずが無いだろう!とワクワクして鑑賞しましたが、結論からいうと「期待したほどではなかったな…」という感じです。
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ロマンティックじゃない?(2019年製作の映画)

4.2

冴えない主人公がひょんなことから大嫌いなラブコメの世界線に飛ばされ、ヒロインになってしまう話。
アイフィールプリティーと似ているという話も耳にしますが、アイフィールプリティーは「価値観の反転」、ロマン
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映画 少年たち(2019年製作の映画)

3.2

友人に「ジャニーズがインド映画を作ったらこうなる」と言われ、気になり過ぎて鑑賞。
少年刑務所に収容された受刑者たちの姿を描いたミュージカル映画なのですが、序盤からジャニーズ特有のトンチキ感を遺憾なく発
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こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話(2018年製作の映画)

3.9

筋ジストロフィーという難病を抱えながらも、自由に生きると決め生涯を謳歌したある男性の物語。
「愛しき実話」というだけあって、まるでドキュメンタリー映画を観ているかのようでした。
障がいや難病にスポット
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一度死んでみた(2020年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

まさに笑いあり、涙あり。
ベースはコメディですが、ただのコメディ映画と思って侮るなかれ。
コメディ要素を盛り込むためその場のノリで広げたのかと思っていた風呂敷は後半戦できちんと回収されますし、所々のセ
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The Witch/魔女(2018年製作の映画)

3.8

女子高生×アクション×サスペンス。
前半は女子高生らしい学園ドラマのようなシーンが多いですが、中盤〜後半にかけての追い上げが凄い。アクションシーンの迫力は満点で、リアルな音や動きに思わず目を背けたくな
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