りう

宮本から君へのりうのレビュー・感想・評価

宮本から君へ(2019年製作の映画)
3.8
子供の頃にケヴィン・ベーコンの顔目当てで観た「フットルース」。当時は、出てくる若者がただ大人に隠れて悪いことばかりしてるように思えて、意味がわからなかった。
自分が大人になり、子を持ち、改めて鑑賞したら、その若者たちの若さゆえの閉塞感、焦燥感がひしひしと伝わり、幼いなりにもそこから抜け出そうと必死に生きてる姿が切なくて涙が出た。

多分「宮本から君へ」も、そんな映画。
あのまんまの人生を送っている人はそうはいないと思うけど、悲しいこと、つらいこと、悔しいこと、幸せなこと…彩り豊かに年齢を重ねてきた人なら誰でも随所にあの頃の自分を見いだせる。
そして、生きてるって、愛するって、こういうことだったよね…と思い出させてくれる。
R15+ではあるが、純粋で素敵な作品。
りう

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