山田森氏

宮本から君への山田森氏のレビュー・感想・評価

宮本から君へ(2019年製作の映画)
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最初の方で時間が巻き戻るところ、テロップを使わずに宮本と靖子の関係性の変化で時間が巻き戻った事を分からせる演出が上手い。そこから靖子の部屋でのシーン、靖子の元カレとの一悶着で宮本が靖子に対して敬語からタメ口に変わる所の関係性の変化の演出も上手い。靖子と宮本の初めてのセックス、台所で死にゆく金魚との生と死のコントラストが美しい。
公園のシーンの演出が特に白眉だった。悲しみにくれる靖子の背景に楽しそうに遊ぶ園児達、涙ながらに宮本に犯された事を訴える靖子のセリフに被さる電車の走行音、テーブルにポツンと置かれた飲みかけのサイダー、素晴らしかった。クライマックスの非常階段の格闘シーンは言うに及ばず
山田森氏

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