kamichaning

宮本から君へのkamichaningのレビュー・感想・評価

宮本から君へ(2019年製作の映画)
3.4
個人的には共感出来ず途中から引いてしまった。それ故に、熱い展開となっていく終盤も全く乗れなかった。
全体的に主人公の「自分がー」的価値観が強くて共感出来ず。やっぱり、結婚承諾を嫁父に求める際、「娘さんを下さい」と言う人には共感出来ない。これからパートナーとなっていく人をモノ扱いするような人が主人公なのは…主人公には英雄的要素や自己犠牲が出来る人物像を求めてしまうので、尚更自分とは相性が悪かったということだろう。
主要な登場人物の発言・行動も「どうしてそういう思考回路なの?」というもののオンパレードで、しかも中盤で一気に辛い展開になっていきゲンナリ。それに対しての主人公の行動が勢いに任せ過ぎでガッカリ。怒り過ぎて炊飯器のままドカ食いとか…それが主人公の良さなんだろうし、大画面で炊飯器ドカ食いのインパクトは相当なものだったが、馬鹿過ぎて見ていられなかった。少なくとも、終盤までの主人公の行動・言動からはこんな主人公になりたいと1mmも思えなかった。
とは言え、終盤の鬱憤を晴らす展開は拍手喝采もの。よく頑張ってくれた!!奴はあんな目にあって当然だし、もっと酷い目に遭っても良いくらいだ!しかし、その後のセリフには共感出来ず…ラストシーンでは主人公がしっかり成長していて、多少安心はした。全体的には「なんだかなぁ…」という印象。
ネットで色々調べると登場人物のバックボーンが理解出来、印象が変わる部分もあったので原作読んでる人の方が素直に楽しめそう。
kamichaning

kamichaning