ぱんでみっく太郎

仮面ライダー 令和 ザ・ファースト・ジェネレーションのぱんでみっく太郎のレビュー・感想・評価

3.3
わーい!冬映画の季節がやってきたぞ〜〜! よーしよし今年は……

常盤ソウゴは普通の高校生なんだよ……それを、それを……くそーーー!!!!!!よくも!!よくも!!!!絶対許さんからな!!!!(初手地獄)

ゼロワンメインのために出ているシーンは少ないが、テレビシリーズを一年展開した分その「ちょっと」でもお腹いっぱいになるくらいの重さをジオウ組から感じた。とくに奥野くん演じるソウゴはそこにいるだけで胃がギュッとなる。何で彼がこんな目に遭わなくちゃいけないんですか。王としての責務ですか。無理です。助けてください。



特別大きなサプライズとかが無く、登場人物を不必要に広げなかったのでお話は例年よりコンパクトにまとまっていたと思う。一昨年の夏映画でやりたかった逃亡劇も尺を手に入れたことでグレードアップしたというか、相手がヒューマギアという設定が付け加えられたことで無機質さと絶対に逃げられない絶望感が増している。

ヒューマギアはあくまで人間の仕事をサポートする存在としてあり、人間から好印象を受けやすいように人型に設計されているに過ぎない(回転寿司のキッチンが全面ガラス張りだった際、ロボットアームがせっせとシャリを成形してネタを乗せているよりもヒトっぽいものが握ってネタを載せている方が見栄えが良いだろう。個人的には前者の寿司屋めっちゃ見たいのだけれど)。ヒトの形をしているから勝手に人間が彼らに「意思」を見てしまうが、本来は我々の身の回りにある家電製品と何ら変わりがない。Siriやアレクサから働いた分の対価を要求されたらそりゃシステムの異常を疑うよなあと思う反面、人型であるがゆえにどうしても彼らの言い分に正当性があるように思えてしまう。今作はそういう人間の歪さみたいなのが小骨のように突っかかる。
これからも続くテレビシリーズに向けての毒もたっぷり撒かれているので、ちょっとしたホラー映画を観た後のような気持ちだ。


あと流石に今年は貴利矢さんいませんでしたね……?いませんでしたよ……ね?(確認のためにもう一度観ます)