ステゴサウルス

たちあがる女のステゴサウルスのレビュー・感想・評価

たちあがる女(2018年製作の映画)
4.1

随所で現れる雄大な自然が表現のベースになっていて、当たり前に偉大な存在感を持って写されている。

物語では、個人の力の小ささに歯痒くなり、一方で人間の信念の強さに心を掴まれる。だけど結局、それらは大自然の中に呑み込まれていく。
人物の感情も化学技術も、地球の営みのほんの一部だと知らされる。

演出のシュールが、不思議な存在感を持っていて映画に引き込まれた。
その中に重要なギミックが入り込んでいて、その器用さも魅力だった。
音楽隊と歌唱隊、巻き込まれる旅人、双子の主人公、吠える犬など。

最近は映画を通して海外映画の感覚の違いを楽しんでる、と感じる。