osyamanbe

無垢なる証人のosyamanbeのネタバレレビュー・内容・結末

無垢なる証人(2019年製作の映画)
2.8

このレビューはネタバレを含みます

どんでん返しのシナリオは王道で面白かったし、主演俳優の見た目はめちゃ爽やかイケメン。しかしながら、それを加味しても好きじゃない。不快な映画でした。
なにより、職業倫理としてあり得ない。前半クライアントを信じていると言ったそばから、あろうことか法廷で手のひら返してクライアントを攻撃する。自分の思い込んだ正義だけで突っ走る、なんでもやりかねないヤバい主人公にはまったく共感できず。クライアントがクロであると個人的に確信してだけで、なにかの間違い、例えばあの「執念深いこった」がドラマのセリフとかの遅延性エコラリアとかだったらどうすんだ。そういう懸念があるからこそ、裁判というシステムがあるんじゃないのか。
それから、この手の映画にありがちな、自閉症は純粋で嘘をつかず、その記憶は間違いないという謎の神話。障がいを理由に、能力を過剰に否定することと等しく、過剰に評価することも差別ですよ。我が子が自閉症なので、この映画はなおさら許せません。
osyamanbe

osyamanbe