ユダヤ系の移民で母子家庭。差別や偏見との闘い。揺るがぬ誇りと確固たる信念。強烈な母の愛は息子を追い詰めたのかもしれない。それでもその愛こそが息子の人生を導いた。卑屈になるな。自分を信じて前へ進めと。他者には計り知れない母子の絆。母の愛の深さに泣いた。
ロマンの最後の選択には胸が締め付けられた。母を失った喪失感と絶望はロマンを打ちのめしたに違いない。母の愛の圧倒的な大きさ故に。あれ程の愛を与えてくれる存在は母以外にいないと分かっているから。どんな成功も女性達から与えられる愛も。その喪失を埋める存在にはなり得なかったのだろう。