だまさんの映画レビュー・感想・評価

だま

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スパイネーション/自白(2016年製作の映画)

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国がその気になれば何でもやれるという怖さ。拷問まがいの自白の強要。証拠の捏造。追い討ちをかけるマスコミ報道。冤罪により平穏な日常を奪われた普通の人々。本当に恐ろしい。その真実を白日の下に晒したのも報道>>続きを読む

パッドマン 5億人の女性を救った男(2018年製作の映画)

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歌あり踊りありの陽気なインド映画だけど。古い因習に縛られた女性達の苦しみや理不尽への諦めが胸を抉る。そんな日常に疑問を抱き行動を起こし社会を変える切っ掛けを作ったのが学歴も名声もない市井の人である事実>>続きを読む

半世界(2018年製作の映画)

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不惑の手前の男3人。彼らのやり取りが切なくて温かくて心に染みる。紛争とは無縁なこっちの世界。そんな平和な場所でも人はままならない毎日に焦りや迷いを抱えて懸命に生きている。静かな物語の中に様々な想いが溢>>続きを読む

喜望峰の風に乗せて(2018年製作の映画)

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大切なものを守る為に始めた挑戦。その過程でいつしか大切なものを見失い大事な判断を誤る。何が彼を追い詰めたのか。無責任に煽るマスコミか。利益優先のスポンサーか。彼自身の弱さか。全ての要素が絡み合い起こっ>>続きを読む

ヒットマン(2023年製作の映画)

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とっても面白かった。グレン・パウエルの殺し屋七変化を見てるだけで楽しかった。マディソンがすごくチャーミングでゲイリーがああなっちゃうのも納得の魅力。なりたい自分と現状の自分。どんどん曖昧になっていく境>>続きを読む

ボレロ 永遠の旋律(2024年製作の映画)

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音楽に捧げたラヴェルの生涯。華やかな成功の裏にある苦悩。幸せな瞬間も確かにあるが辛いことのほうが印象強くて何とも言えない気持ちになる。でも全編に散りばめられた様々な音楽が素晴らしいし。官能的な女性の踊>>続きを読む

ぼくが生きてる、ふたつの世界(2024年製作の映画)

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聴こえる息子。聴こえない母。音のある日常と音のない日常の違い。ふたつの世界を隔てるもの。周囲の偏見や同情に揺れる心。それでも近づいていくふたつの世界。完全に重なることはないけれど。寄り添う気持ちは同じ>>続きを読む

ナミビアの砂漠(2024年製作の映画)

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1ミリも共感できない中身が空っぽな若者たちの適当な日常。そう思って見ていたら。彼らの中にある彼ら自身にもコントロール不能なドロドロしたものに心を抉られた。現代の若者特有の閉塞感を感じつつ。いつの時代も>>続きを読む

ぼくの家族と祖国の戦争(2023年製作の映画)

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自分の命と他者の命。等しく尊い存在であるはずなのに。戦争により歪められる命の価値。周囲に逆らって正しいと思うことを貫くのはとても難しい。誰だって自分が可愛いし他人より身近な人を大切に思う。それでも目の>>続きを読む

侍タイムスリッパー(2023年製作の映画)

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廃れつつある時代劇を絶対に終わらせないという制作陣の熱い思いが伝わってくる。そこに重なる侍の矜持。時代の流れに逆らえず消えてしまった侍という存在。命懸けで国の未来を憂えた彼らは現代の日本で何を思うのか>>続きを読む

ぼくのお日さま(2024年製作の映画)

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幸せが詰まった練習風景に自然と涙が溢れ出した。あの優しい世界をずっと見ていたかった。映像から伝わってくる言葉にならない感情たち。表情やふとした仕草や視線の先にあるもの。純粋ゆえに残酷な子どもたち。純粋>>続きを読む

ソウルの春(2023年製作の映画)

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途切れぬ緊迫感と迫力ある見せ場の連続に消耗してぐったり。ファン・ジョンミンの悪役ぶりがあまりに見事で心から腹立たしくて。チョン・ウソンの清廉さが際立つ。勝ったものが正義となる現実の容赦のなさに心が抉ら>>続きを読む

熱烈(2023年製作の映画)

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激熱な青春ダンスバトル。孤高の天才vsチームの力。ダンスシーンが迫力あってめっちゃテンション上がる。技もルールもよく知らないけれど最高に楽しかった。貧しくとも心優しい青年が直向きな努力と仲間の支えで夢>>続きを読む

クレオの夏休み(2023年製作の映画)

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瑞々しさと優しさと温かさが全編にわたって溢れてた。幼い頃から成長を見守ってきた他人の娘。離れて暮らしていた実の息子。愛情深いグロリアにとってはどちらも大切な子どもたち。2人が子どもらしい独占欲をぶつけ>>続きを読む

ただ空高く舞え(2020年製作の映画)

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富裕層が独占する空の旅を庶民の手へ。権力者の数々の妨害に決して諦めない熱い心で立ち向かった男の物語。短気で欠点も目立つ主人公が人間臭くて魅力的。夫婦愛に親子愛。男たちの友情と内容もてんこ盛り。気持ちが>>続きを読む

ボストン1947(2023年製作の映画)

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めちゃめちゃ胸熱。泣かせに来てるなと思いつつボロボロ泣いた。日本の支配が終わっても残り続ける戦争の傷跡。理不尽に誇りを踏み躙られたかつてのメダリストたちが才能溢れる若者のため希望を託し奔走する。3人の>>続きを読む

愛に乱暴(2024年製作の映画)

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主婦の日常風景に何とも言えない居心地の悪さが纏いつく。桃子の抱える心の闇が辛い。見ずにいられない過去の自分。人の心の不可解さに翻弄される。夫は間違いなくクズ野郎なんだけど。あの一言はどうしようもない本>>続きを読む

女王陛下のお気に入り(2018年製作の映画)

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異なる魅力に溢れた2人の美女が豪華な衣装に身を包み煌びやかな宮殿で繰り広げる醜悪な泥仕合。アビゲイルの官能的で腹黒い愛らしさ。サラの凛とした冷徹な美しさ。2人が感情剥き出しに罵り合う姿の素晴らしいこと>>続きを読む

ファースト・マン(2018年製作の映画)

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人類の偉業が徹底して個人の視点で描かれる。全く違った物語が紡ぎ出される。国家の威信の為に人命さえも軽んじる愚かで無謀な宇宙開発計画。その為に多くの犠牲を強いられた人々の悲劇。その果てに辿り着いたのは何>>続きを読む

青の帰り道(2018年製作の映画)

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自分の可能性を信じていられた眩しい日々も何時かは終わる。そして自分は何者でもないと思い知らされる毎日が始まる。失敗して傷付いて挫折して後悔しての繰り返し。それでも現実の自分を受け入れて生きていくしかな>>続きを読む

ラストマイル(2024年製作の映画)

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圧巻の満島ひかり劇場。彼女でなければこれ程心に響く作品になっただろうか。それぐらい素晴らしかった。脇を固める個性豊かな俳優陣も熱い。いつか足元から崩れてしまいそうな不安を抱え。かろうじてバランスを取る>>続きを読む

サユリ(2024年製作の映画)

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ホラーとしてちゃんと怖いし。テンションぶち上がるし。笑えるシーンもあって面白いし。ラストはまさかの大号泣。原作からのアレンジも良い感じだし。則雄と住田さんが初々しくて可愛いし。やっぱり根岸季衣さんが最>>続きを読む

大いなる不在(2023年製作の映画)

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藤竜也と森山未來の生々しい存在感にただただ圧倒され。静かにじっくり進んでいく物語にぐいぐい引き込まれる。彼らの行動や語られる言葉から分かったつもりになってみるけれど。本当は何を考え感じているのか。どん>>続きを読む

ニューノーマル(2023年製作の映画)

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ひとつの選択が最悪の結末を招くことがある。人間関係が希薄になった社会でそれでも人々は互いに影響しあって生きている。軽い気持ちで発した言葉が相手の判断を変えてしまうこともある。それが良い変化とは限らない>>続きを読む

エア・ロック 海底緊急避難所(2024年製作の映画)

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こういう作品のお約束だけど。どんどん事態が悪化してハラハラドキドキが続いて。これ以上は止めてあげてーと思わず願った。男性2人が喚いてばかりで存在感が薄くて。女性2人がめっちゃ有能で頼りになるのも最近の>>続きを読む

フォールガイ(2024年製作の映画)

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もうおなかいっぱい大満足ってぐらいスタントシーンが満載なスタントマンへのリスペクトと映画愛に溢れた作品。エンドロールでちょっと泣きそうになった。ライアンが思わず見惚れる格好良さだし。エミリーが逞しくて>>続きを読む

彼が愛したケーキ職人(2017年製作の映画)

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同じ人を愛して失った男女の想いが人種や宗教を越えて絡まり合い重なり合う。消せない喪失感。言葉にできない衝動。愛する故に感じる胸の痛みや揺れ動く心の機微が丁寧に繊細に描き出される。切なさと癒しに満ちたラ>>続きを読む

胸騒ぎ(2022年製作の映画)

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些細な違和感が積み重なって嫌な感じがどんどん増幅されていく。何の救いも感じられない物語にどんよりした気分が後を引く。良識ある普通の人々は絶対的な悪意の前では為す術もなく追い詰められていく。はっきり断れ>>続きを読む

ヴィクラムとヴェーダ ヒンディー語版(2022年製作の映画)

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場違いに明るい歌や踊りにやり過ぎ感満載でもはや笑えるアクションシーンなどなど。インド映画あるあるなシーンも楽しみつつ。物語の主軸は善と悪の境界を問い続ける2人の会話。そして本当の悪は誰なのか。徐々に見>>続きを読む

ストレンジ・ウェイ・オブ・ライフ(2023年製作の映画)

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愛憎絡まり合う2人の男。画面から匂い立つような男たちの濃密な色気が堪らない。31分はあっという間だけれど濃厚で満足感は高い。美しい衣装や隅々まで拘りを感じるセットも眼福。エンドロールの映像までも素晴ら>>続きを読む

デッドプール&ウルヴァリン(2024年製作の映画)

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冒頭から不謹慎なアクション全開でテンション上がる。マーベル作品絡みの小ネタはほとんど分からないけど。それでも2人の微笑ましくってちょっとお下品なやり取りが楽しくて大満足。いつまででも見ていられる面白さ>>続きを読む

ツイスターズ(2024年製作の映画)

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一瞬にして全てを奪い去る竜巻。その恐ろしさと被害の甚大さをきちんと描きつつ。エンタメとして楽しめるバランスが良い感じ。タイラーが最高に格好良いし。ケイトが負けずに格好良くて最高に美しい。2人が相棒とし>>続きを読む

フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン(2024年製作の映画)

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堅物で誠実な男とハッタリで人生を切り拓いてきた女。正反対の2人の化学反応が面白い。ハラハラしてワクワクする。お仕事ドラマとしても見応えあって楽しめる。美男美女のラブロマンスとしてもとても素敵。ハリウッ>>続きを読む

お隣さんはヒトラー?(2022年製作の映画)

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とても良かった。腕に刻まれた番号の跡。黒いバラの思い出。軽妙なタッチで描かれているけれど。終戦から15年の月日が流れても消えない怒りや悲しみや老人の抱える孤独が胸を抉る。だからこそ2人の関係が変化して>>続きを読む

セルジオ&セルゲイ 宇宙からハロー!(2017年製作の映画)

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ゆる〜い笑いに包まれた国境を越えた温かい友情の物語。ソ連崩壊の皺寄せで大きな打撃を受けたキューバ。でも人々がさほど深刻さを感じさせないのがキューバの魅力なのかも。少しだけチクリと感じる社会風刺も作品の>>続きを読む

それだけが、僕の世界(2018年製作の映画)

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母と息子。兄と弟。家族の絆。ベタだし話の展開も読めるんだけど。でもめちゃくちゃ泣いた。イ・ビョンホンの自然体の演技が素晴らしいし。弟役を演じたパク・ジョンミンも負けていない。サヴァン症候群で台詞がほ
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