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戦場でワルツをのmiruyoのネタバレレビュー・内容・結末

戦場でワルツを(2008年製作の映画)
4.3

このレビューはネタバレを含みます

フラッシュアニメーションで描かれた戦場の映画。レバノン内戦を経験した兵士による実際の話を元に作られている。悲惨な戦争の話だが、謎解きのように少しずつ真実が明らかになっていき、またアニメーションで表現されている為抵抗感なく観ることが出来る。普通のアニメーションではなくフラッシュアニメの技法が用いてあるため、どこか無機質、しかし芸術的で、静謐で洗練された美しい画面構成である。音楽も心地良く、映像も独特の色彩とタッチで見応えがある。物語の終盤直前までは戦争映画であるのに気持ち良く観られるが、最後の数分で一変し現実に引き戻されるような背筋が凍る感覚に陥る。
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