りーん

戦場でワルツをのりーんのレビュー・感想・評価

戦場でワルツを(2008年製作の映画)
3.8
忘れてしまったんじゃなくて、忘れたかった記憶…
何年も経って突然現れた戦争の記憶を、かつての仲間に会いながらたどっていく。
最後に言葉を失った。アニメーションごしに観てた世界が、劇中の言葉を借りると「カメラが壊れた」ようになった。
恐怖の記憶を封じ込めてしまうなんて、なんて悲しい本能なんだろうって思った。
「虐殺」と聞くとゲットーとかが思い浮かぶけど、またひとつ歴史を学びました。

すっかり虜になった作曲家マックス・リヒターが音楽担当ってことでの鑑賞だった。辛さや壮絶さよりも虚しさと物悲しさを引き立てられるように感じた。
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