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戦場でワルツをのpafzawaのネタバレレビュー・内容・結末

戦場でワルツを(2008年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

実際にレバノン内戦に従軍したアリ・フォルマンの作品。「なぜ?何のために?何をしに?」を知らずに従軍し、サブラ・シャティーラの虐殺に参加していた事実が明かされ、当時のニュースが流れ、衝撃を受けた所で終わる。

イスラエルは徴兵制だから、行くしかないやるしかないの世界なんだけど、そもそも参加した兵士は(この映画では)理由も目的も行為も意味も理解してない。全てが曖昧だから何も気にならない。
知っとけよ!忘れんなよ!って思うかもだけど理解してそれを実行し、記憶があるなら自殺してるかもね。戦争帰還兵が1日に22人自殺している国もある。

正直、この映画から何を受け止めたかっていうと自分の中でも曖昧だ。だが、自分の記憶と向き合い、映画という形で(自分を)告発したアリ・フォルマンを評価したい。虐殺クソ野郎めと。

退廃的な無責任な雰囲気や色彩が印象的。アニメとしてもかなり独創的な作り。
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