少林36房

おいしい家族の少林36房のレビュー・感想・評価

おいしい家族(2019年製作の映画)
3.1
フィルマークの平均評価が★4.1と高かったので
近所のシネコンへ観に行って来ました。

まず主役の芝居が微妙で開始序盤で不安に。
昨年公開の“世界でいちばん長い写真”の時は
そんなに気にならなかったけど・・・。
という事は監督の問題か?

撮り方や映像演出がCM的なのは別に良いけど
それらの各カット各シーンが浮いているというか
断片的で繋がりが悪い様に感じられ微妙。

「こういう台詞を言わせたら面白いだろう」とか
「こういう事やらせたらイイ感じだろう」と思い
それを役者にやらせるのは勿論イイけど、
何かにつけて
なんか“役者に丸投げした感”が強く感じられ
個人的には嫌。そういうの嫌い。
なので★評価−0.1

人物などの描き方も表面的に感じられ薄い。
特に終盤の展開では
出来事を無理くりポンポン無造作に
展開へ放り込んでいる様にも。

あと終盤での「家族になりたかったんだよね」
という結婚した、その理由にも疑問。
だったら家族同様に同居すれば
充分なだけじゃないの?
何故、結婚という形にわざわざ踏み込んだの?
とりあえず養子という形を取るんでしょ?
それだけでは何故、駄目だったの?
イイ感じっぽい雰囲気で取り繕っているだけで
その理由が無く、何か誤魔化されている様に
私は感じてしまった。

ついでに、観ていて
この監督は同性愛や同性婚を根本的に
何か勘違いしている様に思えるのだけど
・・・でも、そんなん思うの私だけか。

板尾創路の使い方にも消化不良感を。
「板尾さんは役者としてイイ物を持っている人」
と思う私からすると
板尾創路の無駄遣い・飼い殺しという印象。

結論。
色々と問題を感じられるけど
その原因を勘ぐると、それらのどれも
原因が監督にある様に思えてならない。

2019年9月に映画館で鑑賞
少林36房

少林36房