kazu6279

ボーダー 二つの世界のkazu6279のレビュー・感想・評価

ボーダー 二つの世界(2018年製作の映画)
4.2
自分と同じ容姿、境遇を持ったある男との出会い。
不遇な日常が次第に変化していく物語展開。ほのかなダークさとファンタズム。社会派、セクシャル、北欧神話の伝承を混在させた世界観。

荒唐無稽ながらも現実世界観を破壊しない調整、そして取りこぼしのない伏線回収の細やかさ。

デヴィッド・リンチ作、「イレイザーヘッド」「エレファントマン」のオマージュともとれる箇所もあり考察の幅を広げてくれます。

終盤の畳み掛ける伏線回収と自身の考察の合致からなる整合性に衝撃をうけました。

2019年ベスト候補です。
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