ねじまき

機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイのねじまきのレビュー・感想・評価

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冒頭の印象的な時計の音。そのピッチの早さからはどうしてもカウントダウンが連想されます。
主人公が本格的に活動を開始するのと同時に、この音が再び鳴り出します。主人公の活動の暗さから、嫌が応にも高まる不吉な予感。映画的な演出が見事です
また同時にこの演出は、その音を鳴らす人物が、主人公のとっての一筋の光なのかもしれないという意味でもあるわけで。この物語の先がどうなるのか、期待が膨らみますね。

その他にも、前半の上流階級の世界と中盤の市井の人々の生活描写のさりげなさや富野節のセリフの数々が、昔のガンダムシリーズを見ていた時の「ハッキリとは分からないんだけど、これってなんなんだろう」っていう感覚を呼び起こしてくれたのも、嬉しい体験でした,
(年齢を重ねて改めて観ると、その部分って結構露骨なメッセージだったりして。そういうのもガンダムシリーズが長く愛されている理由なんでしょうか。)

ストーリーの緩急、キャラクターの魅力、MS戦の迫力。いずれをとってもガンダム作品屈指の傑作であると思います。
続編が楽しみです。
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