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機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイのZUSHIOのレビュー・感想・評価

4.3
3部作の1作目なので、単体でのカタルシスは少なめながら、いわゆる富野節的な台詞の応酬も楽しめつつ、「逆シャア」以来の「増えすぎた人類」とその中にある格差問題を正面から掘り下げているという意味で、正当な宇宙世紀作品だと言える。
かつ、おそらく歴代ガンダム映画最高の作画クオリティによって、地球圏市街地でのMS同士の争いのリアリティを感じさせる。高級リゾート地が一気に戦場になるのはベイルートを思わせるし、パレスチナとイスラエルの対立とも重なってくる。
ただ、ハサウェイの率いるテロ集団に今のところ感情移入ができない(ガンダムとはそういうものだが)ので、モヤモヤは残る。いずれブライト・ノアとの対立がやってくるのが楽しみ。リアル「親父にぶたれた」が出るのか、否か。
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