試写会 ユーロライブ にて鑑賞
最近は「ワンオペ育児」という言葉をよく耳にするようになったが、「仕事は男がするもの、家事育児は女がするもの」という考え方は、昔から根付いている問題である。
日本特有の問題だと思っていたが、遠く離れたフランスでも同様の問題を抱えていることが意外であった。
「クレイマー、クレイマーの感動から今ー」と謳っているが、「クレイマー、クレイマー」は1979年の作品。世界が抱える問題は、当時からどのくらい成長したのだろうか、何も進歩していないのだろうか、と考えさせられた。
父親は家族を顧みない父親では決してないし、母親も子供を虐待するような母親ではない。ごく普通の、子どもを愛する両親であるが、なぜこんな問題が起こってしまったのか。職場の環境がそうさせたのか、国の制度がそうさせたのか、なぜワンオペ育児をせざるをえなかったのか…抱える問題は想像以上に深い。
どの家庭でも起こりうる問題であると思う。
それにしても、「パパは奮闘中！」という安っぽい邦題はどうにかならなかったのか。
