筒井真理子さん目当てで。2時間があっという間。もっと観たい〜!鬱になる内容なので劇場で観たいとは思わないけども笑。
ごくごく普通の人の奥に潜む小さな凶暴性を描いた作品。
ある事件で加害者に加担したと濡れ衣を着せられ、マスコミに追われて全てを失った市子(筒井真理子)の復讐劇。と言いつつもぜんぜん復讐ができずじまいなのは、市子がとてもいい人だから。いい人は損をする典型みたいだった。
このように加害者ではないのに理不尽に世間にさらされるというケースは、表沙汰にはならないものも含め世の中にたくさんあるに違いない。
ほのかに同性愛を絡めることで深みが増している。主人公の市子よりも、市子をおとしめた基子(市川実日子)の方が嫉妬心のえげつなさやみっともなさをさらけ出しているように見えた。
筒井真理子さんは普通のいい人が似合うだけに、本性を剥き出しにしたときのギャップが強烈でクセになる。こういう普通の人が、あるきっかけで変わっちゃうんだろうな…と思わせる上手さ。60歳のヌードもすごいな〜。たっぷり筒井真理子さんを堪能させていただきました。
オススメいただいたフォロイーさまたちに感謝です。