市子の居場所が少しずつなくなっていく閉塞感にこちらまで苦しくなる。なりふり構わず成し遂げた復讐も空回りに終わって笑うところとか、しんどい。
自分の人生を狂わせた元凶が二人奇跡的に居合わせて、かたやすやすや寝ていて、かたや夢を叶えているのを見た瞬間に発した、それまで感情を表に出すことのなかった彼女の長い叫びが、耳にこだまして離れない。音のメリハリが緊張感を掻き立てていて、エンドロールに入った瞬間はうまく息ができないような感覚だった。
「いつでも被害者・被害者家族になり得る」という考えが胸に浮かぶことはあったのに、いつでも加害者家族になり得るというのは思ったことがなかった。結構しんどい映画だったけど、見ることができてよかった。
以下フェチズム的感想。
ガソリンスタンドの洗車のやつ、好きだったなあと思い出した。
池松壮亮の声と話し方エロすぎ～。池松壮亮が担当美容師だったら店出るまでに懐妊できる気がするわ私。
市川実日子、普通の洋服だと袖の長さ足りないんだ…！という衝撃。ずっと手首見えてた。
池松壮亮と市川実日子がカップルという設定は完璧。
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