感情の掛け違い、ディスコミュニケーションの話かな。ちょっと期待しすぎて、こじんまりしてるのは全然いいんだけどもっと人間感情のおぞましさを見たいという贅沢な望みが残った。
訪問看護師の市子が介護で通ってる家庭にある事件が起きて、市子が際どい感じで関わってるために大変なことになっていくサスペンス。
早く言えばいいのにある思惑から言えなくて、そのせいで事態がこじれていくのが怖い。でも今のマスコミがあの程度で‥って言っちゃ悪いけど、あんなに執拗に追い回すかなーって急にリアリティ無くなってちょっと白けた。
絶叫の代わりみたいにクラクション鳴らし続けるのが印象的。
モヤモヤ終わるのは深田テイストだね。
基子の執着が「愛がなんだ」のテルコを思わせる。
冒頭で美容院に行って、髪の長さで時系列を分からせる演出が上手い。このシーンの市子の服が血の赤色なのが途中のペンキと相まって暗示的で、ラストの基子の白服と対比されるんだね。
