MasahideYoshida

ミス・ブロディの青春のMasahideYoshidaのレビュー・感想・評価

ミス・ブロディの青春(1968年製作の映画)
2.2
1969年公開
監督 : ロナルド・ニーム
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ある学園の名物女教師が、徐々に周りから孤立していくお話し。

思い込みって怖いねっていうお話し。主人公は、多少のやっかみは漢字ながらも、周囲からチヤホヤされ、それによって自尊心を保っているっていう現状に自分自身無自覚であったがゆえに、周りの人がその人にとって本当にハッピーかどうかではなくて、自分に従順であることを「その人にとっても幸せな状態なはずである」と置き換えて人付き合いをしている人なわけで、そりゃ、はしご外されたらアウトだよなあと思うわけです。気づいたら、敵だらけっていう状態に至っても、正義は我にあり、みたいにふるまってしまったり、裏切られてもなお「私の大事な娘たち」とか言っちゃえるあたり、周りが見えなくなるとおっかないなあ人間って、っていう不思議な映画ですね。あ、青春って元々、周りが見えなくなるもんだもんね。

何でこの題材にしたのか、っていうくらい不思議なストーリーの映画でございました笑 アカデミー主演女優賞はマギー・スミス。若き日のマクゴナガル先生としてみると結構面白い。こんな時から女教師役だったんだなあとか、ああこの学校を追われたのちホグワーツに…とか、勝手に遊べます笑