ごーれむ

劇場版 Fate/stay night Heaven's Feel Ⅲ.spring songのごーれむのネタバレレビュー・内容・結末

4.9

このレビューはネタバレを含みます

コロナで公開が延期されてお預け状態だったがついに観れた。

総合的にとても良い映画だった。さすが安定と信頼のufotable。徳島の誇りです。脱税してたけど。

テーマは愛と悪。罪を犯した愛した人をどうするか。凛も士郎も最初は心を鬼にして殺そうとするのだができない。士郎は桜が犯した罪や罰から桜を守り生きてもらうことを選ぶ。正義の味方になりたかった男がその信念を曲げて悪を受け入れるほどの愛だからある意味究極の愛の形かもしれない。話は逸れるが、これを観て佐々木希がアンジャッシュ渡部と離婚せず支え続けているのも似たような理由なのだろうか、そうだったら美しいかも、などと邪推してみたりもした。知らんけど。ただの共依存かもしれんけど。

あと、聖杯のルーツが明かされた。あのクソジジイ臓硯も最初は人類の悪を取り除こうとして聖杯を作っていたのだが、いつしか蝕まれて邪悪な願いのみが残されてあーなってしまったそうだ。正義の為に動いた結果、悪になってしまう、という部分が那須きのこらしく少しだけ哀れだった。臓硯とワカメが桜にしたことを考えるとその程度で情に絆されることはなく、俺は絶対に許さないのだが。

僕はアニメしか観ていないので最後、士郎が生き返った部分が分からず「?」となってしまったが考察サイトを見て納得した。他にも分からなかったことが解決したのでもう一度観ねばと思う。

本当に作画のクオリティが高く、特にセイバー対ライダーのバトルシーンは秀逸すぎる。このシリーズの映画のバトルシーンは今まで見てきたアニメの中でも頭2つぐらい抜けている。それぐらいぶっちぎってすごい。
もちろん作画だけでなく、エンディングも前作と同様に世界観がマッチしている素晴らしい曲だった。この曲を聞くたびにこの映画を思い出して感慨にふけるのだろう。

この他にもvsバーサーカーの士郎がエミヤを追い抜き、振り切るシーン、イリヤの命を犠牲にしてでも「生きたい」と叫ぶ士郎などなど名シーンが多すぎる。クライマックスって感じだなあ。

まだ1回しか見ていないので理解し切れていないところも沢山あると思う。映画館遠いけどもう一回みたいなぁ。

ps
4DXでもう一度見てきた。戦闘シーンの迫力もひとしおだった。