まゆみ

“隠れビッチ”やってました。のまゆみのレビュー・感想・評価

3.7
「なんちゅー名前や!(なんて名前なんだ!)」と、
予告編からインパクトありまくるタイトルと耳に残る音楽、新進気鋭の佐久間結観たさに終了間際の劇場に走りました!

結果、結構面白かったですよ!
絶対タイトルで損してる。

単なるパヤパヤした恋愛ドラマじゃなくて、粗暴で人格的に問題のある父親に子供時代を振り回された自己肯定感の低い主人公が自律していく話です。

男の人にモテる事でしか自分を認められなかった主人公が(しかも告白されたらすぐ振る。からだの関係は持たない。)、職場の上司と付き合う事によって更正されていくんてすが、この上司の森山未來の演技がほんと上手い。
森山未來1人いるだけで、作品のリアリティーがグッと上がっていると思います。

森山未來の役も自己肯定感低くく、自分の中に何か乗り越えられないものがあったようですが、主人公の佐久間結と向き合う(たしなめる?)事によって自分を乗り越えるところはなんだか感動しました。

主人公がキーキーわめくし、わがままだし、端から見たら自己中なんだけど、私は何だか嫌いになれない。
それは、自分の幸せの為にやり方は間違っているけど、前向きに行動しているからだと思う。
他力本願じゃないというか…。

他の作品で表現するのは違う気がするけど、「寝ても覚めても」の主人公のような受け身の自己中じゃない分、私は好感すら持てます。

男の人にモテるから自信が付くと言うのは、なんか倫理的に問題があるからオイオイと思うけど、これが営業職であっても契約取れた取れないとかで大なり小なり皆感じる感情だと思う。


森山未來も素敵だし、音楽もキャッチーだし、わりとおすすめですよー!
まゆみ

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