鍾馗

ロマンスドールの鍾馗のレビュー・感想・評価

ロマンスドール(2019年製作の映画)
3.5
連休3日目。
ひょんなことからTSUTAYAの新作DVDレンタルタダ券が手に入ったので、どれにしようかなで借りた1本。
タナダユキの原作小説をタナダユキ本人が脚本化しタナダユキ本人が監督しています。

高橋一生と蒼井優もいい仕事してるんですが、脇役に目が行ってしまいます。
初っ端、仕事場を見に来た哲雄を迎えるのは田代のおばちゃん。演じるのは渡辺えりなんですがどう見ても女装した西田敏行(!)。ほら、見たくなってきたでしょ?(笑)
哲雄の上司は相川さん(きたろう)。酒呑んで家族と別れた過去を話すシーンがあるんですが、きたろうが演じるとなんでこうハマるんでしょうか?「人生ってーのは、間違うからな…」って最後にポツンと。
会社の社長は久保田さん。演じるのはピエール瀧。おかげで昨年秋公開予定が今年の1月に延期。でも撮り直し無しで公開されてよかった。いい芝居してるんだけどなぁ、なんで馬鹿なことしたかなぁ、瀧!

哲雄(高橋一生)と園子(蒼井優)の夜の夫婦生活のシーン(結構多い)は、まあタナダユキですから、綺麗なんです。奇麗なんですが、ラストカットで哲雄が呟いた言葉には届かなかったかな…。
いや、女性に対する『あの言葉』の持つイメージが、タナダユキと私とでは違うってことかな?
でもあれ以上のシーンにしちゃうと、ほら、山ちゃんが、高橋一生に嫉妬するから(笑)。

是枝裕和監督【空気人形】と併せて見るのもお薦めです。
鍾馗

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