がっつりとしたミュージカル映画、全体として明るく力強い作風、しかもニューヨークに住むラテン系の苦悩も描かれる。
移民の抱える社会問題が背景にある作品でありながら、陽気なミュージカル映画なので、
間口が広くより多くの人に移民についても考えさせることのできる点が素晴らしいと感じた。
ニューヨークをはじめとするアメリカにはラテン系の人達が多く住むが、彼らを描いた作品は少ない。
現に今までに観てきたドラマや映画で、ラテン系の人物が出てきたなぁとパッと思いつく作品は数少ない。
そんなラテン系俳優やダンサーに、キャストとしての仕事を与えた点においても、重要な意味を持つ作品らしい。
冒頭の"In The Heights"ではそんなラテン系の人々に想いを馳せて鳥肌がたち、一気に世界観に入り込むことができた。
力強いパフォーマンスは目にも楽しく、厳しい状況でも歌い踊る姿はラテン系の前向きを表しているようで、元気がもらえる作品だった!
21・065