ラテンな雰囲気あふれるミュージカル映画!
ミュージカル映画色々あるけど、ラップは珍しいなーと思った。でも、ラテンな人々の方が突然踊り始めるのにもすごい納得感あるよね。
ラップも綺麗に韻踏まれてて聞いてて心地よかった。
最初のシーンから一緒に歌って踊り出したくなる衝動に駆られるからすごい。なんとか足でリズム取るくらいで抑えといた。笑
脚本としては、いまいち主人公の乗り越えるべき課題とか欲求が伝わりづらかったのかなーと思った。
"停電"というキーワードがかなり目立ってたから重要な転換点なのかなーと思ったけど、長い映画の中ではキーポイントの一つくらいの扱いだったのかな。
登場人物たくさんいたけど、それぞれの物語が交わり合って繋がっていく感じがよかったな。あれくらい狭くて相互扶助がしっかりしてるコミュニティすごい憧れる。血縁よりも地縁だよね。色んな人物いたけど、ニーナのストーリーが1番心揺さぶられたな、、
NewYorkの夏に1ヶ月も停電してエアコンなしでいるの苦痛だろうなーあの中庭みたいなところでみんなでうだってるシーン好きだった。
監督のこだわりが分かるカメラアングル多くてよかった。
ガラスの使い方が特徴的だったなー。
ガラス越しのショットで、主人公とダンスしてる人の映り込みとか、ドミニカの映像とか、最初のヴァネッサとのシーンとか。
ガラスの向こうって非現実世界で、行きたくてもいけない世界の象徴として描かれてるのかなーと思ってたら、後半になるにつれて、伏線を回収するかのように、非現実の世界を現実の自分側の世界に引き込んでいく流れがとても良かった。
あとは、壁で踊るシーン。ジョージワシントンブリッジを背景にして美しいシーンだった。背景は合成っぽかったけど。
全体的に暗い映画館で見るよりも、クラブとか夏の夜とかにお酒飲みながら立ち見で見るような映画だった。いつかそういう上映会あるといいなー。
ミュージカル映画という文脈で見ると、現実の厳しさを叩きつけるLA LA LANDとは違って、ひたすらに明るくて夢を追おうねー的な見れば元気が出る愉快な映画だった