ベンジャミンサムナー

イン・ザ・ハイツのベンジャミンサムナーのレビュー・感想・評価

イン・ザ・ハイツ(2021年製作の映画)
3.0
 「請求書の山」とか「物価はあがるばかり」等の愚痴をラテンの軽快な曲調に乗せて歌い上げる冒頭が印象的。

 街が停電になっても花火を上げて踊り明かしたりと、バイタリティ(まさにラテン語が語源)にあふれた作品。

 全編に渡ってノリノリな雰囲気に満ちてるが、『ララランド』の「Another Day Of Sun 」や「Someone In The Crowd」、『グレイテスト・ショーマン』(映画としてはそこまで好きではないが)の「This Is Me」のように耳に残るような曲はない。

 あと、移民としての苦悩がほとんど台詞(歌)で語られるばかりなのが、143分もありながら内容の薄さを感じてしまう原因なのかも。

 登場人物たちが「暑い暑い」と言ってるが、もっと映像を通して暑さを演出した方がプールでのミュージカルシーンがより活きるのに。