このレビューはネタバレを含みます
楽しいし、元気をもらえる!
ラティーノ版RENTと言われるだけあり、どんな人でも共感できるポイントがどこかにあるはず。
音楽が大好きすぎてじっとしていられず、体が勝手にうごきます(笑)
今年日本版ミュージカルを観てこの作品と楽曲が大好きになって、映画の公開を楽しみにしていました!
ミュージカルと楽曲順が違っていたり、新しい曲があったり。
ウスナビ、ヴァネッサ、ニーナ、ベニー、ソニーそれぞれの生活の背景も描かれていて、なるほどと思えるところがたくさんありました。
96,000、IN THE HEIGHTS、The Club、Carnaval del Barrioのダンスシーンは圧巻。
あの迫力はすごい。。
メイキングで俳優ではなくみんなダンサーとして扱ったというのがわかるほどにダンスシーンがすごい。
ミュージカルはKREVAさんの歌詞で映画の翻訳とは少し違ったけれど、映画は映画でリアリティもあってよかった。
ミュージカルでは不法移民とかそういったことは詳しくはでてこないし、ニーナのお母さんの存在だったり、ダニエラのお店の面々の出方とかも違うけれど、インザハイツの人々の生活が見える。それが映画になっているなぁとしみじみ感じた。
時々出てくるリン・マニュエル・ミランダさんがいいですね。
ピラグア屋さん、ミュージカルでも複数回出てくるのですが、アイス屋さんをライバル視してる(笑)そこでクスッと笑えるところも映画でも表現されていてよかった。
個人的に残念だったのはSunriseが映画では出てこなかったところ。
ベニーとニーナの気持ちの変化がわかる歌でとても好きなのですが、映画ではそこは普段の会話とかで表現されていて入れられなかったのかなぁと思うけれど、見たかった。
ウスナビの優しさや、切なさ、祖国に、アブエラに、家族に、はせる想い。
ラティーノの人達はそれぞれ、いろんな想いを、もってアメリカで暮らしている。祖国を忘れないで。
それってきっと国籍とか今いる場所とか関係なくみんなそれぞれに持っているはずの想いだと思う。
Paciencia Y FeからのAlabanza
まさかのここできたかと…泣きましたね。
ストーリーをしっているからこそ、3回以上泣けるポイントがありました。
最後、ここがHOMEというウスナビ。ここがミュージカルでも大好きなシーンでしたが、映画の最初のシーンからのつながりが最後にわかって、じーんとしました。
夢を手に入れたワシントンハイツがウスナビにとってはHOMEなんだと。
踊れるウスナビもよい(笑)
何度でも観たい映画になりました。
音響のよいシアターでも上演しているうちに何度か見たいと思います。
音楽とダンスが好きな人は多分好きだと思う。映画のサントラもいいけど、ぜひミュージカルのアルバムも聞いてほしい作品。