すろーにん

イン・ザ・ハイツのすろーにんのネタバレレビュー・内容・結末

イン・ザ・ハイツ(2021年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

ミュージカル日本で再再演するそうなのでまだチケット手元にないものの観る気満々の予習で視聴

楽曲良いし役者さんのお芝居好きだなあ〜となるひとばかりだし、みんなお歌うまけりゃダンスも上手いしで目が幸福でした
映像作品ならではの美しい演出や見せ方もすごく好き
映画館で観たい

オチについては、自分が一度は永住するかものつもりで住んだ都会から帰って、きっとこのまま片田舎の地元で生涯を終えるだろうなあとぼんやり思っている人なので、だからこそ夢も憧れを抱いているのにも関わらずそれを捨ててしまえるウスナビにびっくりしたというか、それ以上にそうさせてくれる新しい故郷の力に強烈な羨ましさを感じてしまって、心が絶賛することを拒んでしまいました🫠
でも素敵、好きな作品です

登場人物のみんなが優しくて良い
出口のない環境ならではの噂話で窮屈にされるところや、優しいがゆえの残酷さもリアリティがあって胸に刺さります
だから嫌いになれないというか、すんなり賞賛!良かった!と言えないところひっくるめてああ好きだなあ、という暫定感想
すんなり感動したかった!が本音だけど、ただうつくしかったな〜じゃないからこそ咀嚼しがいがあるなという気持ちで、とりあえず今は。
鑑賞前にちらっとハイツの時代背景を勉強したけれど、今後もう少し突っ込んで調べてみたくなりました


あなたはここから出ていけるんじゃないか!とかじゃなくて、ソニーのようにほんの少しでも望みがあって、自分がそうしたいなら立ち向かうべきなんですよねえって
たとえ暗闇の中で見える針一本分くらいの光でも目印があるならそのチャンスをどうするか?
そこもしっかり描いてくれているから良かったです
感情移入と尊敬という点では、手前勝手な自意識で選ぶならソニーがすごく自分に寄り添ってくれた感じがありました。
私と違って賢くて気がきいて志高くて勤勉ですが
ウーンえらすぎる…

いやでも、ウスナビも良い…みんなに好かれてるのに肝心の色恋沙汰で本命にはイライラさせるどころか通り過ぎて腹立つぜえー!てレベルにまるでモテ仕草できないところもまた良い
いや、やっぱおんなのこをあんな暗いところ1人で帰らせちゃだめだよおお!!で好きと悶々を堂々巡りさせてる
でもすきだわ
アブエラへとソニーへの接し方でひっくり返る
完璧ではないキャラバランスがとても良い


ベニーはとにかく良い男すぎて
ベニーとニーナのシーンは青春洋画!な爽やかな愛と優しさに溢れてて良かったなあ
停電のシーン最高だった
かっこよすぎる
カッコ良いカップル最高

ヴァネッサも良かった
モテる女の子全然楽しくなさそうで、なんだか解像度が高いなあと思ったり
あと積極的でかわいい!ニコニコしちゃう
努力家なところも良い

何でこんなに嫌なやつがいないんですか
作品の根幹になる歴史の事実以外にストレスがなくてすごい…
キャラクターの動きになんでだよ!のストレスがなくて見やすかったなあ

ミュージカル、好きだなー