端的に、めちゃくちゃいい映画。
取り扱うテーマとしては「人種差別」や「黒人解放運動」が主なものですが、他にも「男女差別」、「女性のキャリア」、「家族からの結婚の圧力」、「DV」など多くのテーマについて描いています。
それぞれのキャラクターが何かしらの差別や問題を抱えて過ごす様子を一つ一つを取り上げていてはキリがなく、無駄に複雑化しそうですが、本作では主要キャストの演技力のあかげで各キャラクターに感情移入しやすくなっており、テーマそのものではなく一人一人の物語としてみることができました。
本の制作に関わった人以外みんな敵みたいに見えてきますが、振り切った悪役はいないのも好印象。
子供には差別するなんて発想ないんだなというシーンがいくつもあり、特に印象に残っています。
