coco

ヘルプ 〜心がつなぐストーリー〜のcocoのレビュー・感想・評価

4.8
カラーパープルを鑑賞したら
何だか『ヘルプ〜心がつなぐストーリー〜』
をまた観たくなって鑑賞。

以前、戦争映画で1番好きな作品は
『ジョジョ・ラビット』って言ったんだけど
女性が主役の黒人差別問題を扱った作品で
1番好きな作品がコチラ。

何回観ても、やっぱり好きだなーって思う。

人種差別の作品は重く苦しくツラいだけの
物も多い中、この作品は前向きなパワーを
貰えるスカッと気持ち良さすら感じるところが
好き。

暴力的なシーンは少なく女同士のチクチク
意地悪なイジメが中心。

≣≣≣≣≣✿≣≣≣≣≣≣≣≣≣≣≣≣≣≣≣≣≣≣≣≣≣≣≣≣≣≣
1960年代ミシシッピ州。白人家庭でヘルプと
呼ばれる黒人メイドを雇う事が一般的だった時代、そんな黒人女性たちの処遇に違和感を覚えた
作家志望のスキーター(エマ・ストーン)がメイドたちの証言を集めた本の執筆を思いつき取材を
始める…
≣≣≣≣≣✿≣≣≣≣≣≣≣≣≣≣≣≣≣≣≣≣≣≣≣≣≣≣≣≣≣≣

スキーターはまさに、メイドを母のように感じ
るが為、メイド愛が強い子。
シーリア(ジェシカ・チャスティン)はちょっとおバカさんぽいけど貧乏育ちの為か根が優しく親切で、かわいい。
一方差別する側のヒリー(ブライス・ダラス・ハワード)は、典型的意地悪タイプ。
エリザベス(アーナ・オライリー)はお顔は大好きだけど、所謂腰巾着タイプでヒリーには逆らえず。

黒人メイド役には
エリザベス家で働くエイビリーン(ヴィオラ・デイヴィス)、
ヒリー家で働くミニー(オクタヴィア・スペンサー)
共に、強く優しく忍耐強く素敵な女性。

単純な白人vs黒人とパッキリ分かれるのでは
なく、スキーター、ヒリー、エリザベスの実の母と母代わりのメイドと娘という関係性が、それぞれにあり、そのあたりの描き方が、この作品の
好きなところ。
同じ家庭内にも差別をする人、しない人がいて
面白い。

エイビリーンがエリザベスの娘メイ・モブリーに
呪文のように常に伝え続ける言葉が泣ける。

それにしてもいつも思うのは、スキーターやシーリアの様な差別しないタイプの人とヒリーの様な差別主義者タイプとを比べて見た時、世の中の殆どの人が差別主義者に対して嫌な感情を持つだろうし、ユージニアやシーリアみたいな人になりたいって思うと思うんだけど、それなのにいつの時代にもヒリータイプの人が常に存在するのって不思議じゃない?
誰も憧れないし、結果最終的に嫌われるって
わかっていてもやっちゃうのかな?不思議。

そんなヒリーへのミニーの逆襲………。

あれはリアルには無理だよね?
絶対不味いし、匂うよね??w


結局のところ、今の時代もだけど
肌の色で差別する側される側で分けるんじゃなく
白人でも黒人でもアジア人でも、いい人もいれば
嫌な人もいるって事なんじゃないかなーと
思ってる。
coco

coco