白人至上主義社会の根底にある黒人のメイドさんの話で、分かりやすい差別から絶対的な悪が登場したのですぐ引き込まれた。
また、スキーターの本を書くきっかけが自分のストーリーから始まってる事も興味深かった。
この作品のサブタイトルでもある、心がつなぐストーリーは、勇気なくしてできない事。今ですら声をあげやすい世の中になってきてるものの、人種の壁を超える一歩を踏み出す事がどれだけ困難な事かというのを思い知らされる。生活どころか命までも脅かされる人生。それでもメイドさんたちのストーリーには、救いとなる人物もいた。この人物たちは味方という感じはしないけど、人対人であれるって素晴らしいなって、敵が多いとそう感じる。
ミニーの口の利き方大丈夫？って思ったけど、それぐらいじゃないとミニーの恰幅の良さに釣り合わないかな。チョコパイのおいしさを変えない例の仕返しはヤバすぎる。
終わりが結構考えさせられた。エイビリーンの勇姿は逞しいのにちょっと辛い。でもストーリーは始まったばかりなのだと。
