しましょう

劇場版メイドインアビス 深き魂の黎明のしましょうのレビュー・感想・評価

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2020.8
アニメ2期に合わせてもう一度視聴

多少の強引さはあっても
音楽と絵の力で普通にギャン泣きした

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201.9.30

やっと見れた
テレビアニメ同様、世界観と音楽はピカイチ


・一番感じた点は(展開面で)終始、駆け足に感じたこと。映画化というメディア変換の特性上なのか、元の漫画もそうなのか分からないけど。スキップボタンを押されているような。
(展開面だけではなく、「あ、もうそのテンション?」という上滑りと言うのか、(あまり上手くいってない「省略」のせいか、脚本家が表現したい感情表現ありきで書いたせいか) キャラクターの感情が不自然にジャンプしているように感じる現象もやや感じた(他の映画でも何回か感じた経験もあり、他映画のレビューでも何回か書いた現象なのでそろそろ名前をつけたい)。ただし今回の場合は感じたかも程度なので気にはなってない)
※アニメを見たのが放送当時でかなり前なこともあって、情報や設定もうろ覚えで見たせいかもしれないので、マイナス点としては捉えてない。けれど、アニメで、じっくりと展開を追う形で見たかったなという気はする。

・一方、映画化の恩恵ももちろんあってやはり作画や音響は気合いがかなり入っていてとても良かった、大画面なら素晴らしかったであろう

・感情表現に関連して言うと、ボンドルド卿以外は、セリフと回想で感情表現しすぎでは?感はすごくある。
一切合切説明するような鬼滅スタイルではないけど、観客or読者にキャラクターの感情を正確に理解してほしいのか、ある多面的な感情があったら、その一面一面につき一対一で対応するようなセリフか回想が登場するように設計されてる、という印象があった。指示的というか、完璧主義というか、、、
アニメでもこうでしたっけ?覚えがない。

・あとボンドルド卿が半ばミームのようにゲスキャラとしてファンに愛されているので(私も好きですが)、そのせいか彼がメインの今作に過度に「予想を超えるようなエグい展開」を期待してしまい、蓋を開けたら身構えていたぐらいのエグさだったので、満足はしてるけどもう一超え欲しかったな〜と感じてしまった。
まあ鬱的な要素は一側面であって、この作品の主題ではないのでそこをポルノ的に観客側が期待しすぎるのも筋違いな気もしなくはない(売りにしてるのは間違いないけど)。
アニメでのミーティ&ナナチの過去の描写が素晴らしかったのでエグさがそれを超えることはなかったのもあるし、なんやかんや主人公サイドが順風満帆感があるからか? 結果的に代わりに手を汚してくれたボ卿に感謝しないとだね、やったね!

・ボンドルド卿のキャラクターは素晴らしいし、娘やナナチとの矛盾や愛憎まじった複雑な"親子"関係はよき

見送ってくれるボンドルド卿の最後の顔のショットだけで作った甲斐は十二分にある!続編まってます!
しましょう

しましょう