ヨシミ

王様になれのヨシミのネタバレレビュー・内容・結末

王様になれ(2019年製作の映画)
1.7

このレビューはネタバレを含みます

ピロウズのご祝儀映画。ピロウズは好きなバンドなので、大人のお付き合いとして鑑賞。映画を作るだけでも星5だったが、観に行くとなかなかの不思議なポイントのある映画で、高評価とはならず。
不思議なポイントとしては、さわおさんを神格化させてなく、等身大で描く点。ラーメン屋でのネギ入れ事件を本人が出演し、丹念に映像化しており、アレを食らうとファンでもファンじゃなくなりそう。ただの嫌な感じにしか見えないのが最高。ただ、その事件よりは、曲をもっと聴きたい訳で。
また、ピロウズの曲を本人が歌うんじゃなくて、何曲かを別の人たちが歌う点。高速のサービスエリアで売ってる森進一の曲を全然知らん誰かが歌ってる時に感じるテイストを味わえる。
話の筋は特に特筆すべき事はないけど、セリフが聞いてて恥ずかしい部分が多々あって、ユウスケ君の第3期だねとかピロウズの説明部分とか、唐突な病気の話とか、ラーメン事件でグチったらめちゃくちゃ怒られるセリフとか。観に来る人はピロウズのファンしかいないので、割り切って説明のセリフを省けば、もっと普遍的な映画になったかも。説明的なセリフが先行してるきらいがあって、音楽と映像の良さを消してしまっている。
映画館で観た時は、ピロウズファンが大量におり、ほぼ満席で観たのは良い思い出。
この映画の作成経緯も、普通のドキュメンタリーにはしたくないとのことなので、そのひねくれ具合はさすがさわおとしか言えない。
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