かたゆき

ゴーストバスターズ/アフターライフのかたゆきのレビュー・感想・評価

3.0
あのゴーストバスターズが帰ってきた!
1980年代に大ヒットを飛ばしたエンタメ・コメディの約30年ぶりとなる続編(と思ったら2、3年前にも続編が制作されてたみたいですけど、そちらは未見)。
しかも監督は、初代監督のアイバン・ライトマンの息子ジェイソン・ライトマン。
親父の映画の続編を作るってどういう気持ちなんでしょうね。

とは言え、軽いタッチのコメディ映画で一世を風靡した親父と違い、息子はデビュー以来一貫してヒューマン・ドラマでならした監督さん。
確かに悪くはないんですけど、肝心の幽霊退治のシーンよりもなんだか人間ドラマの方が分厚くなり過ぎな印象を受けてしまいました。
金銭的にも精神的にも追い詰められて田舎のボロ屋へと越してきたシングルマザー、それでも前向きに頑張ろうとする2人の子供たち、彼らと偶然出会う人付き合いの苦手な中学教師……。
もうこれだけで別のお話になりそうな(笑)。
しかもそこに現在落ちぶれてしまったバスターズたちの過去の仲違いや主人公の母親と祖父との確執なんかも絡んできて、けっこう深刻。
この主人公たちの幾分か重いドラマと軽いノリのアクションシーンが巧く噛み合っておらず、全体的に纏まりに欠けているような感想を抱いてしまう。
ゴーストバスターズはもっと軽~いノリで楽しみたかったです。
全体的な完成度は高いとは思うんですけど、自分が求めていたものとはちょっと違う内容でございました。
かたゆき

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