ノラネコの呑んで観るシネマ

魔女がいっぱいのノラネコの呑んで観るシネマのレビュー・感想・評価

魔女がいっぱい(2020年製作の映画)
4.1
事故で両親を失った少年と、アン・ハサウェイが怪演する、子どもを動物に変えちゃう魔女団のボスとの戦いを描く。
ロアルド・ダールの児童文学をロバート・ゼメキスが映画化した作品なんだけど、かなりのダークモード。
子どもの頃観たら、絶対トラウマになるやつだ。
原作は未読だが、「チャーリーとチョコレート工場」のようなシュールな可笑しさよりも、ホラー色がけっこう強い。
魔女は口裂け女みたいな造形で、狭いところに逃げても手の関節がゴキゴキ増えて、木の枝みたいに伸びて追ってくるあたり、ビジュアルにも未見性もあって相当怖かった。
ゼメキス作品の系譜で言うと、「永遠に美しく...」系なんだけど、むしろ脚本でクレジットされてるデル・トロの色が強いかも。
それなりに楽しそうではあったものの、主人公にとってコレはハッピーエンドと言えるのか?という話でもあるし。
個人的には好物なんだが、かなり毒の効いたホラーコメディ。