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魔女がいっぱいのpekoのレビュー・感想・評価

魔女がいっぱい(2020年製作の映画)
3.7
この世界には魔女が存在する。人間に紛れているだけで実はとても身近なところにいる。子どもが嫌いな魔女たちは動物に変えてしまおうと計画を立てる。その計画を聞いてしまった少年は当然標的になってしまい...

なんてダークで愉快でファンタジーで狂ってんだろうっていう(笑)
良い意味で期待を裏切られたのは意外性としては良いのかもしれないけど、
これは...良いのか?良い...のか。良いのか...????を永遠にループしてる。
全体を通してはやっぱり『チャーリーとチョコレート工場』のような世界観と『レミーのおいしいレストラン』のネズミが活発な部分を掛け合わせた子供向け映画かなと思ってたんだけど、子供がそこまでのメッセージ性に気付けるのかなと...。という理由で私だったら絶対に子供には見せたくないなと思った(笑)人間の皮を被った魔女じゃないけど、子供向け映画と見せ掛けた大人にしかわからない映画なんじゃないかな~~。

その強烈なルックスで話題になったアン・ハサウェイは言わずもがな綺麗で最低のヴィランでした。今作の悪役(=魔女)理由もなくただ子供がとにかく”嫌い”なだけで始末してやるってタイプ。復讐だぬんたらじゃなくてただ”嫌い”。それだけで悪役って成立するんだよなーってちょっと気付かされた感じはある。あとこれどうでもいいし万人には伝わらないけど、DbDの凛ちゃんを思い出しました。指、腕、関節がバキボキ鳴るやつ。そういう妖怪?魔物とかがいるのかなぁ。怪物に詳しくないのでよくわからないですけど。

おばあちゃん役のオクタヴィア・スペンサーも凄く良かった。このおばあちゃんがいるから成り立つこの映画の希望。
あと食べ物が美味しそうだったな~悲しみのどん底にいても人間どうしたってお腹は空く。食べ物が美味しいだけでちょっと元気になれたりするよね。
魔女の不気味さと癖の強さと理不尽に消されそうになる子供たちのなんだかとっても不思議な映画だった。
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