buccia

レオンのbucciaのレビュー・感想・評価

レオン(1994年製作の映画)
4.8
フランス・イタリア映画『グラン・ブルー』で一躍注目を浴びたリュック・ベッソン監督のハリウッド初監督作品となる『レオン』は、史上最高傑作のバイオレンス・アクション映画でした。

この作品の何がいいかといえば、マチルダを演じたナタリー・ポートマンがもう愛おしくて愛おしくてたまりません。当時13歳と思えないようなナタリー・ポートマンの演技力と色気に脱帽です。完全に心はマチルダに奪われてしまいました。

ストーリーも秀逸。前半でレオンとマチルダの関係性を丁寧に描写してきたことで、ラストの素晴らしい感動へと繋がっていきます。決してラストはハッピーエンドじゃないけれど、これでよかったと思います。まさか、バイオレンス・アクション映画で涙するとは思いもしませんでしたよ。リュック・ベッソンの才能には驚愕するばかり(ただ、この時期がピークだったのかもしれませんが)

私は何気に主役よりも悪役に魅力を感じるのですが、今まで観てきた悪役の中で、このゲイリー・オールドマンが演じた悪徳刑事スタンスフィールドがめちゃくちゃ好きなんです。決してこのスタンスフィールドは悪のカリスマ性や悪の美学を持ったクールな刑事ではなく、単なるサイコパスいや人間のクズで最低な男なんですよ。でも、なぜか物凄くカッコイイです。これも、ゲイリー・オールドマンによる演技力の賜物なんだけど、もう憧れちゃいますね。余談だけど、もしゲイリー・オールドマンじゃなくてミッキー・ロークがスタンスフィールドを演じたらどうなんだろうなと思いました。これまたはまり役になりそうですね。
buccia

buccia