物理的に心臓を停止させる事を殺人と呼ぶが
心を殺されてしまう事って精々障害か強姦
死刑執行されてもなお、生きながらえた人
あっちでもこっちでも強姦されてしまう人
なかなかに稀有な人が出会って生きる希望を見出す物語
命って何なんでしょ
生きていれば生きてる事になるのでしょうか
心があるから明日への希望があるから生きてるって事じゃないの
そんな普通に生きてると忘れてしまいがちな事を
素晴らしい演技と映像で見させてもらいました
小松菜奈さんは出たての頃
中条あやみさんと区別がつかなかったけれど
完全に今作と「来る」で細分化されました
闇と病みが凄い!
この作品の前に「リップヴァンウィンクルの花嫁」を見ているので
綾野剛さんの演技には驚かされっぱなしです
鶴瓶さんの演技幅はスジナシで毎回驚かされていたので
あぁ…やっぱり凄いなの一言
他にも個性的過ぎる患者に
久々に見た小林聡美さんは存在感抜群で
劇中の町へ四人で出かけるシーンはすごく温かくて
そしてこの幸せな時間が映画の関係上
崩れてしまうのかと気付かされた瞬間は辛かった
冒頭の縄の軋む音だけのシーンから
現在の場面までの鶴瓶さんの歴史を感じて
体現している事にも辛かった
終始重苦しい映画にも関わらず
なんだか幸せな時間を与えてもらえました