よしい

燃えよ剣のよしいのネタバレレビュー・内容・結末

燃えよ剣(2021年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

約2時間半の尺だけど大河ドラマ1本分観終わったかのような重たい余韻があって、どっしり重厚な見応えでかなりおもしろかった。原作が原作なだけあって、新撰組を知っている現代人のほとんどが想像する「スタンダードな新撰組像」という感じでストンと頭に入ってきたし、そこにウーマン村本さんのクセ強すぎな山崎丞とか安井順平氏のなぜかなんかどっかいけ好かない山南敬助とか、既存のイメージと違う人物が登場するバランスもよかった。それと原作が歴史小説なこともあって映画化にあたって現代映画っぽくニュアンス変えてる部分が多いけど、土方が愛刀和泉守兼定と運命的な出会いを果たす場面がほぼほぼ原作そのまんまだったのはこだわりを感じた。土方の「俺の生き方は女を不幸にする…」ってキザい言葉に沖田が「そういう女性を下に見るような思想は嫌いです、土方さんと過ごす僅かな時間をお雪さんは大事にされています」ってバッサリ返すくだりとか好き。あと山田裕貴くんの一挙手一投足全部きもちわるい徳川慶喜かわいい。
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