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燃えよ剣のみのレビュー・感想・評価

燃えよ剣(2021年製作の映画)
4.0
「燃えよ剣」小説既読、栗塚版も視聴済みの幕末微オタのレビューです。
評価ポイント
・岡田さん(もうV6解散したのでくん付けではない)が、とにかくいい。かっこいい。背もちょうどいい。ビジュアルがちゃんと土方。殺陣のシーンも泥臭く、砂にまみれて戦ってるところもとてもかっこよかった。ちょっとかっこよすぎたかもしれない。理想の土方でした。岡田さん見たさでおそらくもう一度見る。想いがこもっているんだろうなというのが場面からひしひしと感じた。
微妙ポイント
・小説にある切な美しい場面がほぼない。努力は感じるけども。畳の縁を撫でる仕草が美しいみたいな、微妙で繊細なところがほぼ描写されない。隊士を斬る斬らないや、近藤勇との別れとかもうちょっと演出してほしかった。
・島原の宴はなんだろう。マンドリン?フィドル?おどり?え?

いっそ4時間2部とかにして採算度外視の映画史に残る燃えよ剣で見たかった。池田屋以降の滅びに向かう数々のシーンが足早にすぎていってしまってとても残念。あの土方近藤ペアなら4時間見れました。
時代劇は斜陽だろうけど、起死回生の文芸映画にしてもよかったんじゃないだろうか。いや、原田監督はそういう感じじゃないのはよくわかるけども。

でも、総括して、かっこよ、痺れる、泣ける。だった。ツッコミたい所も要所要所あったけど(突然の以蔵、なかなか死なない敵、それやったら遺体帰ってこないだろ晒し首だろなど)エンターテイメントなのでいい。岡田准一はちゃんと土方だし、西郷どんは近藤だったし、ジャニーズ枠だろと思ってたら普通に沖田だった(いい人すぎだけど)尾上右近の松平容保もはまっていた。もう一回見ます。燃えよ剣をもう一度映画にしてくれてありがとう。
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