ゆるゆるスライダー

二ノ国のゆるゆるスライダーのレビュー・感想・評価

二ノ国(2019年製作の映画)
2.5
ここまで評価の低い作品は、普通はツッコミどころに溢れていて、そこを指摘するだけでちょっと楽しい。しかし、この映画はそういう愛嬌はない。ネタにできない、ただのダメ作品だった。


ターゲット層はおそらく小学生、それも低学年。短絡的な行動の登場人物にしても、そのままの意味しかないセリフも、平たいストーリーも、わかりやすさを優先している。しかし、これはあまりに子供を舐めてはいないか? 子供向けならこの程度のクオリティでいいという考えが透けて見える。そこがこの映画嫌いなところだ。


と、ただの質の低い映画なのだが、ラスト5分でもっと呆れることになる。まとめかたが酷く、今までの設定が無視され、まったく納得できない結末が待っている。最初からこれをやりたいのなら、なぜ逆算して無理のない設定を用意しなかったのか。